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ナチュラルコスメの役割:ボディ・ポジティブ

外見至上主義の社会で、消費者はますます高まる美の基準に直面し、自尊心を失いつつあります。そんな中、あらゆる体型を受け入れ、評価する「ボディ・ポジティブ」という社会的ムーブメントが急速に広まっています。このムーブメントは、タブーのない自然な美しさを奨励するもので、「すべての身体は、存在する権利、見られる権利、大切にされる権利を持っている」という、タブーのない自然な美しさを奨励する、ウェルウィッシュのトレンドです。もう、美しさに基準は適用されません。最も非現実的な基準は尚更のこと。美はすべての人のためにあるものです。美しくあることの定義は、生き生きと輝いていること、エネルギーに満ち溢れていること、そして健康であることに向いています。

身体の美しさの多様性は、本質と包括性に基づいており、決められたものに当てはまろうとする必要はありません。そのため、バランスに重点を置いた「ホリスティックな化粧品」への新たな波が市場に現れており、身体に必要な注意を払うと同時に、美に関する社会のタブーに挑戦しています。 スキニフィケーション(skinification)、ヘルシーフィケーション(healthification)へと進化を遂げつつあるこれらの化粧品は、多機能かつ高機能な天然由来成分で毎日のボディケアを促進します。また、体の悩みを解決し、消費者が自分のイメージとの調和を図り、コンプレックスを解消することを目的としています。

Croda Beautyによる革新的な植物エキスのセレクションは、本質と包括性に基づいており、ボディ・ポジティブムーブメントとボディケア市場の進化に非常に適しています。ぜひご覧ください。

ボディ・ポジティブとは?

ケンブリッジ辞典(Cambridge Dictionary)によると、ボディ・ポジティブとは、「自分の身体やその見え方に好感を持つこと。自分の体を愛し、自信を持つことに根ざしている(the fact of feeling good about your body and the way it looks. It is rooted in loving your body and gaining self-confidence)」とあります。

世界的な新型コロナウイルスの危機は、ボディ・ポジティブな社会ムーブメントの成長を加速させ、それぞれの身体の独自性を目指し、シンプルな美しさを強調する新しいビューティーシフトの成長を後押ししました。不要不急の外出が禁止された結果、ステイホーム中も多くの美に関する発信が主にソーシャルメディアを通して伝えられ、女性が家にこもっている間も外見を磨き、美意識を上げようという動きがあったため、標準化された美は多くの人たちに身体の不満を与えてしまい、自尊心を奪ってきてしまいました。

以下の統計がこの事実を裏付けています。

  • 女性の3人に2人が自分の体にコンプレックスを持っていることを認めています。[1]
  • フランス人の68%は、見栄えがいいと自信がつくと主張しています。[2]

近年、このような美意識や男女に課せられた命令に対して疑問を投げかけ、あらゆる形の身体を讃えるボディ・ポジティブムーブメントが台頭してきました。テレビからソーシャルネットワークに至るまで、人気のあるメディアの発信が、アイデンティティーや食べ物、運動に衣服、さらにはセルフケアについてどう感じるかなどについて投げかけています。そして自分の身体とどのように関わっているかいるかを考えるきっかけを生み出しているのです。

ボディ・ポジティブというテーマは主にソーシャルメディアに見られます。2022年の12月時点で、Instagramには#bodypositiveというタグが付いた投稿が1,820万件以上あるそうです。この種のコンテンツは、体のサイズや形、肌の色や性自認など、多様な体を持つ人々のイメージを描いています。

オーストラリアのサンシャインコースト大学で行われた心理学の研究では、ソーシャルメディア上にあるボディ・ポジティブに関連した画像の効果について調査されました。このような投稿を目にした人は、自分の身体や自分自身に対して、より丁寧で優しい気持ちで接するようになるそうです。そして何より、より大きな身体的・心理的幸福を経験することになるそうです。そしてさらに驚くべきことに、周囲の人々に対してもポジティブなボディイメージを抱きやすくなる傾向があり、雪だるま効果を生み出しています![3]

ありのままの自分を受け入れ、より健康的で現実的な身体との関係を大切にする「ボディ・ポジティブ」は、以下のような大きな役割を担っています:

  • 身体のサイズや形だけでなく、年齢、人種、性別、セクシュアリティ、障害など、社会が身体をどのように見ているかに挑戦すること。
  • あらゆる身体の受容を促進すること。
  • 人々が自信を持ち、自分自身の身体を受け入れることができるようにすること。
  • 非現実的な身体の基準に疑問を唱えること。

では、ボディ・ポジティブであることをどのようにまとめればいいのでしょうか?

このように自分自身へ問いかけてみてください。「他人にどう見られているかを気にしなかったらどうなるだろう?私は完璧ではないし、私の体は完璧にはほど遠い……。でも、結局のところ、完璧な人なんているのだろうか?」

私たちを結びつける新しい美を求め、ボディ・ポジティブ革命は始動しました。そして、それに伴い、ボディケア商品がスキンケア商品と同様に重要視されつつあります。

スキニフィケーションとスキン・ポジティブの違いは?

スキン・ポジティブは、ボディ・ポジティブのサブトレンドで、肌のみに適用されるものです。また、完璧な肌は存在しないため、肌の悩みを正常化し、受け入れ、自由に発言することを求めています。

一方、スキニフィケーションは、化粧品に対して適用されます。新たな化粧品の登場によって、ボディケア商品に注目が集まっています。ボディケアのニーズはスキンケアのニーズと同じくらい重要ですが、あまりにも長い間、背後に追いやられていました。

多くの消費者は、身体に生じたささいな問題を解決し、同時に身体に対するイメージを良くしたいと願っています。

  • タイの成人の48%が、体の黒ずみを少なくしたいと望んでいます。[4]
  • イギリス人の36%が、多くのメリットを提供する化粧品に興味があると回答しています。[5]
  • 中国のボディケア製品ユーザーの50%が、身体の肌のケアは顔の肌のケアと同じくらい重要であるという意見に賛成しています。[6]

ボディ・ポジティブが消費者のボディケアへの欲求を高める一方で、スキニフィケーションは、これまでスキンケアにしか使われなかった多機能で高性能な成分を含んだデイリーケアを促進します。さらには、肌のマイクロバイオームへの配慮を忘れず、天然性と高品質・高機能を兼ね備えている成分なら非常に良いでしょう。

スキニフィケーションの流行に伴い化粧品は、刺激や皮膚にできた線、乾燥、色素沈着、臭気、保湿、ニキビ対策、アンチエイジングといった、本当に困っているトラブルをターゲットに絞った製品づくりをしています。ボディケアはフェイスケアと同様に重要なものとなりつつあり、成人の皮膚表面の91%を占めるボディは、大いに注意を払うべきものとなっています。

化粧品原料は、ボディ・ポジティブやスキニフィケーションにどう役立つ?

多機能なナチュラルコスメは、シンプルでわかりやすい処方で、使う人がより健康で、より現実的な身体との付き合い方ができるようサポートします。肌は、全身の健康状態を表すバロメーターになります。メンタル面の不調は体にも影響し、湿疹やニキビなどの肌トラブルとして現れることもあります。このような見方は、スキニフィケーションを心身の健康管理へと発展させています。消費者は、心身ともに自身の健康をコントロールすることに重きを置き、尊重しています。さらに、ささいな肌トラブルをケアし、肌のバリア機能を保護しながら、精神状態も整えられるような、効率的で多機能な化粧品に魅力を感じています。

また、天然素材は感性に訴えかけるものであり、ホリスティックな生活習慣の一部となり得るものです。高機能で魅力的な成分だからこそ、社会的なプレッシャーからくる自尊心への不安と向き合えるようになるのです。

ボディケアをワンランク上のものにする高機能成分

体臭の悪化に関しては、脇の下が最初の原因であることが多いといえます。近年では、スキンケアと同じように、より環境に優しいデオドラント製品が登場しています。植物由来成分である2つの成分は、この種のデオドラント剤に最適な配合といえます。

  • Crodarom® Banana Flower EC (クロダロム バナナフラワー EC) は、ワキの部分の皮膚マイクロバイオームの保護に役立ち、ソフトで潤いのあるポジティブなケアを提供します。
  • Cytokalmine™ EC (サイトカルミン EC) は、ザクロの高活性濃縮エキス配合で、敏感な部分を和らげ、酸化ストレスから肌を保護します。

どちらの成分も食品工業の副産物から抽出したアップサイクル原料です。

忘れ去られた、あるいはタブー視されている体の部位のための化粧品はいかがでしょうか?

ボディケア用コスメは、先ほど挙げたような身体の悩みを解決するだけにとどまりません。これらは、私たちがケアを忘れがちな部分にも活用することができます。

例えば、ひじ、ひざ、かかとなどはその代表格です。これらの部位には皮脂腺がありません。そのため、乾燥しやすく肌荒れしやすいのです。また、摩擦や普段と違う姿勢でいることで、皮膚が厚くなり、しなやかさや弾力性が失われ、傷つきやすくなります。このような部分には、優しい角質ケアを行ったり、しっかりとした保湿をしたりすることで、天然成分による保護が期待できます。

  • Scrubami™ Almond 200/300 ER (スクラバミ アーモンド 200/300 ER):理想的な天然角質除去剤です。アーモンドの殻から作られ、肌表面の古い角質を取り除き、より柔らかく、より輝きのある質感をサポートします。
  • Cosme-Phytami™ Physalis:肌を活性化させるヒーロー成分です。ロマンチックで情緒的なエキスは、皮脂腺のない乾燥した部分にしなやかさと柔らかさを取り戻すのに役立ちます。

胸やお尻など、体のタブーな部分についても触れましょう。こういったタブーは女性だけでなく男性にも当てはまりますが、ボディ・ポジティブムーブメントによって、タブー視されてきた部位のケアは徐々に一般的になりつつあります。クロダロムやアルバンミュラーが取り扱う原料の中には局所的なボディケアに適しているものもあり、美容ケアを本格的な習慣へと変化させることができます。

  • Phytessence™ White Peony (フィテッセンス ホワイトピオニー)は、環境要因による肌の乱れを抑え、バストをなめらかに整え、輝きを与えてくれます。
  • Padinami™ EC (パディナミ EC)は、コラーゲン、ヒアルロン酸、硫酸化GAGを増加させ、皮膚細胞のコミュニケーションを刺激しながら、皮膚の構造を強化する海洋活性物質で、胸やお尻の引き締め効果を特徴とする化粧品に最適な成分です。
  • Red Clay ER (レッドクレイ ER)は、臀部(でんぶ)に使用することができます。微小循環を刺激し、赤みを抑え、不快感を和らげることが知られている微量元素を豊富に含有しています。
  • Amiderm™ (アミダーム)は、肌のバランスを保ちながら、刺激や不快な臭いを避けるために、自然な肌のpHを維持してくれます。
  • Cosme-Phytami™ Cucumber EC (コスメ フィタミ キューカンバー EC)は、全ての領域に対応する万能エキスで、乾燥や疲れ、刺激を受けた肌に、みずみずしさと健やかさ、輝きを与えるのに理想的な製品です。

皮膚のバリア機能に関する悩みの増加

TikTokのインフルエンサーによる教育コンテンツがきっかけで、主に若い消費者の間で皮膚のバリア機能への関心が加速しています。TikTokでは、#skinbarrierというハッシュタグが3億回以上再生されています。消費者はより慎重になり、短期的な肌ツヤに関心を持たず、肌ツヤが長期的に保つ健康な肌を好むようになりました。このような背景から、皮膚のバリア機能が注目されるようになりました。

Crodarom® Beechは、そういった用途に適したヒーロー成分を含有しています。感動的なエキスは、シルヴォセラピーから着想を得ています。ブナ樹皮がもつ抗酸化作用に抗菌作用、保湿作用により、肌を保護、清潔にし、沈静化します。

今回ご紹介した商品は、クロダロムとアルバンミュラーの高品質で多機能な天然成分からなる製品群のほんの一部です。植物の知性にインスパイアされたクローダグループの製品は、ボディ・ポジティブ、サイコデルマトロジー、スキニフィケーション、ヘルシーフィケーションのトレンドに従い、急速に進化するボディケア製品市場にとてもマッチしています。

クローダグループの高機能かつ魅力的な植物エキスは、ホリスティック化粧品の新たなトレンドに大きく貢献しています。また、消費者が自分の身体を真の価値あるものとしてとらえ、多くの関心を払うことをサポートすることにもなります。

 

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Sources
[1] Petry, V. (2019, 6 mars). « Body positive », le mouvement qui encense tous les corps. Madame Figaro.
[2]Rapports Mintel Hidoussi , V. (2022, 10 avril).
[3] Manning, T. M., & Mulgrew, K. E. (2022). Broad conceptualisations of beauty do not moderate women’s responses to body positive content on Instagram. Body Image, 40, 12–18.
[4] The Reinvention of Body Care. (2021). Stylist Magazine
[5] Cosmetics Inspiration & Creation. (2018, 8 janvier).
[6] Euromonitor
[7] Les produits qui respectent le microbiome. (2019, novembre). Cosmetique Mag